究極の左翼性とは何か──吉本批判への反批判

  • 時間

    53
  • 音質

    中上健次氏、三上治氏、
    吉本隆明の主催により
    オールナイトで行われたイベント
    「いま、吉本隆明25時」の講演。
    開演から23時間後、
    13時10分頃から終演まで収録。
    音源はライン録音されたもの。
    ところどころマイクノイズあり。

  • 講演日時:1987年9月13日
    主催:中上健次/三上治/吉本隆明
    場所:品川・寺田倉庫 T-33号館 4F
    収載書誌:弓立社『いま、吉本隆明25時』(1988年)




はっきりさせておきたいのは、
国家と資本が対立した場面では、
資本につくっていうのがいいんです。
国鉄が民営化分割されるっていうんだったら、
原則としてはそのほうが正しいんです。
次に、資本と組織労働者とが対立するときには、
労働者につかなければいけないわけです。
その先に、もうひとつあります。
組織労働者と一般大衆のあいだに
利害の激しい対立が生じた場面では、
一般大衆につくのが、左翼思想の究極の姿なんです。